いまほこ君雄による愛川町のなぜ、どうしてを調べるブログ

愛川町政の透明性を高める活動をおこないます

愛川町教育委員会に出した問合せの回答が届きました

LGBT理解増進法に対する愛川町の方針を理解するために、4月5日に今回の問い合わせを行っております。特に学校教育現場での実態を知りたいと思った次第です。
(1)メールで送った問合せ内容を初めにお示しします。
 
「令和6年第1回定例会より、令和6年2月29日に行われた鈴木信一議員の一般質問に関連した内容について質問します。佐藤教育長の答弁で「多様な性自認や機能性に配慮した 制服のジェンダーレス化の採用を決定し、 現在は性別に関係なく制服を選択できるようになっております。」とありました。質問は3つあります。1つ目。「多様な性自認」、「機能性」に配慮すると「制服のジェンダーレス化」となる理由がわかりません。ご説明お願いします。2つ目。この佐藤教育長の答弁をそのまま理解すると、女子生徒がスラックスを利用するとその生徒は「トランスジェンダー」とみなされる恐れは生じないでしょうか。3つ目。男子生徒がスカートを選択することを学校では妨げないということでしょうか。
 なおこの質問に関しては、言葉をそのまま文字で表現した為こちらの理解が不十分であることもご配慮下さるとありがたいです。また、内容は筆者ホームページに掲載いたします。」
 
(2)回答を原文のままお示しします。
 
今鉾 君雄 様
  お世話になります。
  ホームページよりご質問いただきました下記の件につきまして、
  ご回答させていただきます。
ジェンダーレスとは】
 生物学的な性差を前提とした社会的、文化的性差をなくそうとする考えを意味する言葉
(1)の回答
生徒個々の性自認に応じて制服を選べること、また、動きやすさや防寒といった機能性に着目して、例えば女子生徒がスラックスを選択できることも、1つの「制服のジェンダーレス化」と言えるものと考
えております。
(2)の回答
上記のとおり、機能性を重視してスラックスを着用している女子生徒もいることが考えられますことから、必ずしもスラックス=ジェンダーとみなされるとは考えておりません。
(3)の回答
その通りです。
 
-----------------------------------------------
〒243-0392
愛川町角田251-1
愛川町教育委員会教育総務課学校教育班
電話:046-285-2111 (内線:3612)

 
(3)回答に関する感想
回答を作成した担当職員さんとは電話で直接話しをさせていただきました。結論から言うと愛川町教育委員会ジェンダーレスに対して積極的に否定していない(回りくどい言い方で申し訳ない)ということです。したがって教育長の任命は議会の同意を得て自治体の長が行うので、長を選択するうえでの論点になると考えております。
 
(4)回答を細かく見てゆきます
ジェンダーレスとは】
 生物学的な性差を前提とした社会的、文化的性差をなくそうとする考えを意味する言葉
→余計なこと。筆者には不要です。
(1)の回答
生徒個々の性自認に応じて制服を選べること、また、動きやすさや防寒といった機能性に着目して、例えば女子生徒がスラックスを選択できることも、1つの「制服のジェンダーレス化」と言えるものと考
えております。
→議会での質問者の意図が透けて見える回答です。中学校の教育現場で「ジェンダーレス」という言葉を生徒達に浸透させたいと思っているのではないか。特に「制服」という制度を破壊する意図があるように思われる。
(2)の回答
上記のとおり、機能性を重視してスラックスを着用している女子生徒もいることが考えられますことから、必ずしもスラックス=ジェンダーとみなされるとは考えておりません。
→機能性を重視してスラックスを選択する女子生徒をトランスジェンダーとみなされる恐れがあるのではないか。と質問しています。教育委員会がことさらジェンダーレスを標榜するから、かえって別な意味が生じないのかと心配しております。教育委員会の人間がスラックスそのものをジェンダーと捉えるかどうかなど関係はありません。別な話しですが、回答に「=」といった記号を使用するのは避けた方が良いでしょう。イコールすなわち等号は右辺と左辺を逆にしても成り立つ訳ですから、数学に理解のある方は誤用であると思われるのではないでしょうか。
 
(3)の回答
その通りです。
→回答を作成した職員さんには電話で伝えましたが、回答に指示語(ここでは、“その通り”)を使うのは不適切であると伝えておきました。指している内容はおおよそわかりますが、正確を期するには指示語は避けるべきでしょう。さて、愛川町の中学校では「ひめにぃ様」は否定されない。ということがわかりました。※「ひめにぃ様」わからない方はYouTubeで探して下さいね。
 

本日4月5日㈮に愛川町教育委員会に問合せを行いました。追記あります。

LGBT理解増進法に対する愛川町の方向性を理解するために今回の問合せを行なっております。とくに学校教育現場での実状を知りたいと思っております。
本日4月5日に愛川町教育委員会に以下の内容で問合せをおこないました。
 

 
回答が届き次第皆様にお伝えします。
 

▲読み始めています。書店に脅迫するやからがいるそうです。
 
追記:質問の文章に訂正があり、明日にでも再送する予定です。「女子生徒がスラックスをその生徒は」→「女子生徒がスラックスを利用するとその生徒は」に訂正します。

読まねばならない一冊が届きました。

アマゾンで注文しておいた本が先程届きました。訳タイトル未定でしたが『トランスジェンダーになりたい少女たち』となっておりました。原著タイトル『IRREVERSIBLEDAMAGE』,著者:Abigail Shrierです。一度出版予定でしたが中止され、今回、産経新聞出版より刊行されました。トランスジェンダーを理解するうえで重要な書籍であることは海外での高評価が物語っております。読むのが楽しみです。

▲話題となる一冊と確信しております。「IRREVERSIBLEDAMAGE」は日本語では「不可逆的損傷」と訳すことが可能です。

I

 

議会ウォッチ〜5回目

 今回は令和6年第1回定例会より、令和6年2月29日に行われた鈴木信一議員の一般質問のうち、「中学生の制服について」を取りあげます。筆者の感想を箇条書きにしてお示しします。
 
1.中学生の制服(恐らく女子生徒と思われますが、男子生徒にもあてはまります)の問題をジェンダーレスやトランスジェンダーに関連付けて質問しており、主題は別なところにあるように思えました。
2.質問内容が取り留めの無いものに思えます。
3.教育委員会の独立性により、町長の見解が確認出来なかったのは残念でした。
4.今回の一般質問で議論された内容は現状の確認程度であるように感じました。
 
まとめ:ジェンダーレスやトランスジェンダーの話題を中学生の制服に関連付けて一般質問をすることが目的であるように思えます。現在我が国の風潮は、多数派(マジョリティー)より少数派(マイノリティー)を優遇することを“良し”としるように感じられます。加えてこの風潮に反する意見を述べようものなら攻撃を受けるという悪しき動きが存在することも事実です。埼玉県の一部地域の問題からも明らかです。このような問題は中途半端な議論ではなくしっかりした議論を行なうのが重要です。したがって、教育委員会だけでなく、町長の方針が確認出来る質問にする必要があります。筆者は様々な制度は、多数派を優先すべきで、多様な少数意見が多数派を“越える”必要は無いと考えております。もちろん少数派の意見を取り入れる必要はありますが、その為に多数派が非常に困ることは避けるべきと考えております。表題にある中学生の制服に関しては現行の制度で十分と思えました。
 
皆様はどうお考えになりますか。
 
念のため毎回以下の文章を掲載します。
愛川町議会のインターネット中継の録画から文字起ししたものは、愛川ハイジの会代表である今鉾君雄が個人的に文字起ししたものであり、非公式のものです。また一部不正確なものもございます。正確を求める方は、愛川町ホームページの町議会での内容でこ確認ください。内容に関する筆者の意見に対して疑問のある方は、筆者公式ホームページ https://www.imahoko.com/ でのメール欄をご利用下さい。」
 
文字起しの内容をお示しします。太字は筆者によるものです。
 
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(録画開始21分頃から)
 
鈴木信一議員: 次に2項目目に移ります。 2項目目は、中学生の制服についてであります。 中学生の制服については、私は平成30年の相川町議会第1回定例会の 一般質問において、 女子の制服をスカートとスラックスを導入し、 併用する考えについて、一般質問を行いました。 その際、教育委員会の方からは、 生徒の選択肢を広げるため柔軟に対応するよう、 各学校に指導してまいりたいという、このような答弁がありました。 あれから5年が経過をしておりますが、そこで中学生の制服について、 各学校にどのような指導を行ってきたのか、伺います。
 
佐藤教育長 :それでは鈴木議員の一般質問にご答弁させていただきます。 質問の2項目目、中学生の制服に関する各学校への指導内容についてであります。 現在、町立の3中学校では、それぞれ違ったデザインの制服が採用されておりますが、 生徒は登下校や学校行事等の際に制服を着用することで、 学校への帰属意識や愛校心の醸成につながるなど、 意義のあるものと考えているところであります。 鈴木議員がおっしゃられるとおり、平成30年当時は、女子の制服にスラックスを導入し、 スカートと併用していた学校はありませんでしたが、 教育委員会としても、生徒の選択肢を広げるため、 校長会など様々な機会を通して、柔軟に対応するよう指導・助言をした結果、 各校の最終的な判断において、3校とも、多様な性自認や機能性に配慮した 制服のジェンダーレス化の採用を決定し、 現在は性別に関係なく制服を選択できるようになっております。 近年、標準制服の廃止など、全国的に制服の在り方が議論されている中、 3中学校では、生徒会からの発案で、熱中症対策などを目的に、 夏季の登下校を制服ではなく、ジャージに切り替えるといった試みが行われ、 多くの生徒から好評を得たと聞いております。 反面、一部の生徒からは、制服を着こなすことで、 改めてその良さや必要性を感じたとの意見もあったとのことで、 今後の制服の在り方を考える上で、非常に参考になる試みであるものと認識しております。 さらに、学校によっては、ジャージの登下校の試みなどを受け、 今後の制服の在り方についてPTAの意見を聞く機会を設けるなど、 学校現場が主体的に制服に関する協議を進めており、 教育委員会としても、必要に応じて各校に助言をしているところであります。 いずれにいたしましても、中学校の制服は、各校が指定していることから、 その在り方については、生徒や保護者の意見を尊重した上で、 最終的に学校側が判断すべき事項であると考えておりますが、 制服には、費用面など課題がありますことから、 引き続き、学校との情報共有を図りながら、今後の制服の在り方について、 学校が適切に判断できるよう指導助言をしてまいりたいと考えております。 答弁は以上でございます。
 
鈴木議員: 今、答弁いただきました。 最初に私が申し上げたとおり、この中学生の制服については、 今から5年前にこの問題を取り上げました。 最近では、昨年の12月以降においても、原部(?)議員が取り上げておりました。 私は、ちょっと違う角度から、この問題について、 提言も含めてお話ししたいなと思います。 私が今回、改めて中学生の制服について取り上げたのは、 昨年の5月22日に届いた保護者からの声がとても気になっていたからです。 この方も、この小学生のランドセルとか、 あるいは中学生が指定する制服など、いろいろ書いてありまして、 この後に原文のまま紹介しておきますが、 トランスジェンダーの問題を抱える子にとっては、 男の子、女の子と制服が決まっていることのストレス、 うちの子どもも着心地に対して強いこだわりがあり、 合わない衣類を無理に着なくてはならず、つらい思いをしていますという、 こういう投稿がありまして、ご意見が寄せられまして、 この方は当然匿名なので、直接お話をお伺いすることができないので残念なのですが、 話ができないからこそ余計にずっと気になっておりました。 教育長の答弁では、この間、生徒の選択肢を広げるために、 校長会など様々な機会を通して柔軟に対応できるように指導や助言をしていただいたということで、 現在は性別に関係なく制服を選択できるようになっているところであります。 そこでどのような変化があるのか、現状について伺いたいと思います。
 
教育総務課長:教育総務課長、現在中学校の制服にどのような変化が出ているのかというご質問でございますが、 中学校では性別に関係なく制服が選択できるようになったことから、 現在では三中学校ともに一定数の生徒がスカートではなくスラックスを選択するといった変化が出てきていると伺っております。 以上です。
 
鈴木信一教員: 5年前にはこういった女子生徒のスラックスがありませんでしたが、 これが可能になったということでありますので、 この間の町教育委員会による指導あるいは助言が適切に行われてきた大きな成果であると同時に、 学校現場のご理解とご協力があったものであるというふうに私は思っておりますので、 その点は高く評価をしているところであります。 その上で、現在は性別に関係なく制服を選択できるようになっているということでありますから、 町側からすれば着心地の悪い制服を無理に着なくても済むはずなので、 先に紹介したような保護者のような意見は出る余地もなく、理解し難いのではないかと思います。 私もそう思っていたのですが、しかしこの問題はより根本的な問題提起として受け止める必要があるのではないかと思いました。 実は今年の1月13日に、伊勢原市男女共同参画推進委員会が主催をした講演会で、 エックスジェンダーでありアロマンティック・アセクシャルの中村健さんのお話を聞く機会がありました。 ちなみにエックスジェンダーというのは、男性または女性のどちらにも当てはまらない感覚を持つ人のことであり、 アロマンティック・アセクシャルは誰にも恋愛感情を抱くことのない人のことであります。 この中村さんは小学生の時から性に関する悩みを抱き、悩み続けていたそうであります。 その中村さんがご自身の性のあり方に気づいたのは、高校2年生になってからのことであって、 それまで自分が何で悩んでいるのかということもわからずに苦しんでいたそうであります。 例えば、男女に分けられたトイレを見て、自分はどちらに入っていけばいいのかということもわからなかったそうなんですね。 しかもその理由が自分でもわからずに本当に困ったそうであります。 そんな中村さんは、小学生の時に水着を着ることに強い抵抗感を覚えて、どうしても水泳の授業を受けたくなかったそうであります。 そこで先生に水泳の授業を休みたいとお話ししますと、担任の先生からは、正当な理由がなければ認めるわけにはいかないというふうに言われたそうであります。 先生の立場からすれば、理由もなく休むことを…認められないのは当然だと思います。 そのとき中村さんが本当に困ったのは、 自分でもなぜ抵抗があるのかを ちゃんと説明することができなかった ということであります。 結局中村さんは翌日から不登校 になってしまったそうであります。 この話を聞いたときにですね、私は 先ほどの保護者からの声を 思い出しました。 性別に関係なく制服を自由に選択 できるので、 何も問題がないことのように 思われますが、 実は男女に区別されること自体に 抵抗があるのではないかという ふうに思われます。 ちなみにですね、この講演会の模様は、 中村さんの講演内容はですね、 3月中旬あたりに動画配信される ようなので、 ぜひ参考までに 見ていただければなというふう に思います。 そこで改めて伺いたいと思います。 制服を指定する意義とその理由 について、 町教育委員会の考えを伺いたい と思います。
 
教育事務所長:はい、教育事務長。 制服を否定する意義でございます けれども、先ほど教育長が答弁を 申し上げたとおり、 中学校の制服を着用すること によりまして、 学校への帰属意識や 愛好心のほかにですね、 規範意識の醸成につながること、 また、儀式的な行事等にも使用 することができること、 さらには地域の方からも、どこの 中学生の生徒であるかが 分かるなど、意味があるもの というふうに考えております。
 
鈴木信一議員: はい、私もね、ある程度理解を しているんですが、 この制服に関しては時代とともに 大きく変化をしてきた歴史もあります。 私の時代にはですね、小学校を卒業 して中学になると、 当時は詰め襟の学生服、 これを着ることで少し大人になった みたいな気分で、 憧れみたいなものが当時はありました。 その一方でですね、管理主義的な 教育方針が強まった時代もあって、 その頃はですね、 スカートは膝下何センチとか、 ズボンはボタンですね、制服のボタン、 一番上までちゃんと留めなきゃ いけませんよと、 こういった指導も強まって、 生徒指導の名で統制しようとすると、 今度はですね、生徒が反発をして、 長いガクランとか、ロングスカート などもね、流行した時代もありました。 ジェンダーレスが広がっている今ですね、 時代の変化に応じた対応が求められている時期ではないのかなというふうに私は思います。 この制服の問題でね、ある30代の女性の方と ちょっとお話しする機会があったんですが、 その方もですね、生徒指導という名で、 いろいろね、指導された時に先生に、 なぜ制服を、この決まったことをね、 守らなきゃいけないのかというお話、聞いたそうですね。 そうしましたら先生は、 社会人になった時にね、大人になった時には、 社会にはいろんなルールがあると、 時には理不尽なルールもあると、 それをしっかり守れるように、 訓練なんだという話をね、 その時は先生も困ってね、 ちゃんとした答弁ができなかったのかもしれませんけど、 そういったことを言われたことで、 逆に不審かを覚えたというような話も聞いたことがあります。 そこで冒頭に紹介した保護者の声に答えるにはですね、 例えば制服をなくすことが一番の解決方法だとは思いますが、 これもう上から強制することができません。 ただこの間、清川村でですね、 中学生が自身がね、自分たちでこの制服のことを考えて、 どうしようかということで、様々なね、議論の結果、 自由度がかなり高まったということがね、 タウンニュースでも紹介されて、 学校からも私、ちょっと資料をいただきましたけども、 そこでですね、今、全国またはですね、 県内の公立中学校の中で、 指定の制服がない学校は何校あるのか、 わかる範囲で構いませんので、伺いたいと思います。
 
教育総務課長:教育総務課長。 それではですね、ちょっと全国ではなく、県内ということで、 県内の公立中学校の中で、 指定の制服がない学校数についてでありますけれども、 詳細な数字は把握しておりませんが、 横浜市をはじめ、秦野市、大磯町のいくつかの中学校で、 制服を廃止していると伺っております。 以上です。
 
鈴木信一議員:私もちょっと調べたんですけどね、 これはネット上の情報でありますけども、 全国では約40近く、公立の中学校で制服がないと。 そして今、ご紹介があった県内では、 横浜、そして大磯町ありません。 大磯町のですね、ちょっと調べましたけども、 令和元年の6月20日教育委員会の第3回定例会の議事録の中にですね、 中学校の制服について、大磯中学校は平成5年から服装を自由化し、 また国風中学は平成11年から制服、ジャージ及び私服からの選択肢になっているということがあります。 かなり自由度が高まっているということがわかります。 それで答弁の中にありました、この横浜市の青葉大中学校というのも、 ここは創立当初から制服のない学校として有名でありますが、 今から7年前にですね、当時校長であった森博明先生にインタビューした記事があります。 このインタビューの中で森校長は、私服という言葉には何でもいいというイメージがありますから、 派手なものを着てくる子なども想像されるかもしれませんが、本校の場合全くそういうことはありません。 一人一人の子どもがしっかりと考えて、季節やその日の状況に合わせた服装をしてくるということが定着しており、 本校の生徒の様子を語る上で一番の特徴だと思っていますというふうに答えております。 さらにですね、決められた制服というのは、私はある意味では非常に楽なんですね。 何も考えずにそれをさえ着ていればいいということなので、ある研究者によればですね、 この決められた制服を着るということは、没個性化、個性が沈むと書きますけど、 するためのツールとして機能しているという研究者の声もあります。 いずれにしましても、制服に関しては冒頭に紹介した政治人に関する悩みだけではなく、 様々な考えがあります。昨年の12月にも違う角度から花部議員も取り上げましたが、 そこで答弁の中でですね、今学校によってはジャージでの登下校の試みなどを受け、 今後の制服の荒れ方についてPTAの意見を聞く機会を設けるなど、 学校現場が主体的に制服を競技を進めているというお話がありましたが、 これは制服検討委員会または制服協議会などを設置をして競技をしているのか、 どのように競技をしているのか伺います。
 
教育総務課長: 教育総務課長 学校での制服に関する協議はどのように進められているのかというようなご質問でございますが、 学校からは特に制服検討委員会といった組織を立ち上げて、制服に関する競技を行うのではなく、 PTAとの会議の際に制服のあり方について、まずは意見交換をしている段階であるということで伺っております。以上です。
 
鈴木信一議員: 私はですね、この制服に関してはいろいろな意見があるということを先ほど申し上げましたけれども、 例えばですね、学校の代表に加え着用する生徒の代表、そして費用負担者である保護者の代表らで作る制服の妥当性や指定の意義、価格などを話し合う場として、 制服検討委員会や制服協議会というものをね、しっかりと設置することが望ましいというふうに考えております。 そこで自由にね、いろいろ意見を出し合って、最終的には決めていく。 したがって、たまたま話題になったから、そういうことじゃなくて、しっかりとしたね、そういった検討する場を設けてあげるということがね、意見を発しやすいのかな。 毎年毎年、これをね、設置をするというのはいかがなものかと思いますので、例えばですね、生徒がすべて入れ替わる3年ごとに、そういった検討をする機会を設けてあげるとか、いうことが僕は大事じゃないかなというふうにあったように思っております。各学校の主体性を尊重することは当然でありますけれども、 この間の教育委員会の指導や助言も適切に行われておりますので、 期待をしておりますので、引き続き教育委員会におかれましては、 冒頭に紹介した保護者の意見なども踏まえて、 必要に応じて様々な考え、情報提供をしていただいて、 引き続き適切な指導、助言をお願いして、私の一般質問を終わります。
ーーーーー
 
[今鉾君雄より]
この質問と回答に関して2つ程教育委員会に質問をする予定です。回答が届きましたらまたお伝えします。

議会ウォッチ〜4回目

 今回は令和6年第1回定例会より、令和6年3月1日に行われた、茅大夢議員の一般質問のうち、「大学等通学費助成について」を取りあげます。筆者の感想を箇条書きにしてお示しします。
1.質問タイトルの「大学等通学費助成について」は、手段のようです。主題は人口流出のようです。
2.大学生への通学費助成は不要だと筆者は考えております。町も積極的な回答はしておりません。
3.交通費が助成されたからといって長時間の通学が解消されるわけではありません。筆者は理系でしたので、夜遅くまでの実験や時に数日泊まりがけの実験などもありました。基本的には大学の周囲に住んでいる学生の方が学習時間の確保には有利だと考えます。ちなみに筆者はバイクで自宅から通学しておりました。
4.町の統計では、特定の年齢層において、日本人の流出が多く、外国人の流入が認められることが回答にありました。この統計の捉えかたが画一的です。鉄道や学校の無いことが理由と強調していますがほんとうでしょうか。鉄道誘致の可能性はあるかも知れませんが、それを生かすだけの理念が町の施策に感じられません。また、大学淘汰時代において、愛川町に学校が出来ることなど難しいといえるでしょう。
 
まとめ:大学を卒業することで、高卒より生涯年収は増加します。その増加分が愛川町に貢献してくれれば、大学生に通学費助成を出しても良いかもしれませんが、不確実なことでしょう。愛川町にその増加分を提供するだけの企業が無いから出てゆくのです。一方低賃金でも働いてくれる外国人労働者愛川町に増えることになるのです。
 
 愛川町の議員さん達は情報発信が不足しています。情報を発信していないから議論が深まらないのです。皆様はどうお考えになりますか。
 
念のため毎回以下の文章を掲載します。
愛川町議会のインターネット中継の録画から文字起ししたものは、愛川ハイジの会代表である今鉾君雄が個人的に文字起ししたものであり、非公式のものです。また一部不正確なものもございます。正確を求める方は、愛川町ホームページの町議会での内容でこ確認ください。内容に関する筆者の意見に対して疑問のある方は、筆者公式ホームページ https://www.imahoko.com/ でのメール欄をご利用下さい。」
 
文字起しの内容をお示しします。太字は筆者によるもの
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(録画開始22分頃から)
茅大夢議員: それでは2項目目大学など通学費 助成についてであります 本庁では高等学校などに通学する 生徒の保護者を対象としてバス 通学定期代または通学用自転車 購入費を助成しています もっとも18歳人口における大学 短期大学専門大学失礼します専門 学校などの高等教育機関への進学率 が80%台に上る近年においてこれら にかかる就学支援は不可欠となって いますそこで大学など通学費助成 の考えについて伺います 。
 
町長:それでは2項目目の大学等通学費 助成の考えについて御答弁を申し上げ ます 町では小中学校における教育環境 の整備を最優先課題といたしまして 各種の事業に取り組むとともに 高等学校等への通学に要する費用 の一部を助成することで家庭における 経済的負担の軽減を目的といたしました 高等学校等通学助成事業を実施 をしてきているところでございます この助成につきましては本庁の 知事的条件に加えまして高等学校 等への進学率が令和5年度の学校 基本調査によりますと99.2%となって おりますことから多くの生徒が 助成のメリットを享受できている 事業であると認識をしているところ でございます また大学等への進学率につきまして も専門学校等を含め全国ベース で84%と高い水準となっております が学費や通学費用などの経済的負担 は全国的な課題となっている現状 でございます 一方で学生への経済的支援といた しましては国の高等教育の修学 支援新制度をはじめ日本学生支援 機構による奨学金事業また各大学 等における独自の奨学金事業や 事業料の減免など進学への不安 感や負担感の軽減につながるさま ざまな支援制度が設けられている ところでもございます 従いまして本庁といたしまして は限られた財源の中で緊急性や 優先度を吟味しながらまずは義務 教育の環境整備に努めていくことが 必要でございますので町独自の 大学等への通学費助成につきまして は今後子育て世代に対する経済 的負担軽減策の一つでございます 国の大学無償化制度をはじめとした 新しい少子化対策案の状況を注視 をしてまいりたいと考えております 答弁は以上です 。
 
茅大夢:議員 それでは再質問を行います ただいまの庁長からの御答弁には 国の動向であったり他の市町村 の事例を参考にしていきたいと そういうお答えだったのかなと思います 令和3年6月議会において小林議員 からの一般質問でも同様のテーマ が取り上げられましたですが財源 に限りがあるため大学通学費まで 助成をする余裕はないとそういう 御答弁でしたそれに比べれば今回 は状況を注視していくと以前に 比べればやや前向きな御回答だった のかもしれません さてなぜ今回改めて同じテーマ を取り上げたかそれはこの施策 が町の若い世代の流出を防ぐの に極めて大切でかつ取り組みやすい ものだからです議論を進める前提 として町における大学生世代の 人口増減に関して確認をしておきます 町の第六次総合計画に年齢階級 別の順位動数が記載されています 2010年から2015年まで がここに出ている直近の統計で ここでは15歳から19歳までの 世代20歳から24歳までの 世代という幅で人口増減数が記載 されていますが生産年齢人口の 減少が顕著になっています。そこで 質問ですが町のある時点における 15歳から19歳の人口数とその 5年後における20歳から24歳までの人口数の差について 出せるもののうち最も直近のデータ で構いませんから教えてください その際
 
企画政策課長:はい企画政策課長です 人口の差についてでございます けれども把握できます直近のもので 申し上げさせていただきます まず平成29年時点15歳から 19歳の人口につきましては合計2140 人でございましてこれが 令和4年度時点になりますと20歳 から24歳その5年後の年代 です。この人口は合計で2144人でありますことからその 5年前と比べて4人の増となって おりますまた日本人と外国人の 内訳でございますけれども平成 29年度時点及び令和4年度 時点の順で申し上げますと日本人 は1968人が1753人となり215人の減外国人 は172人が391人となり 219人の増となっておりまして 国が創設をいたしました在留資格 特定技能の影響によりまして生産 年齢人口に含まれる若年層の外国人 が就留のために転入してきて いるものが多くなってきている と精査されるところでございます 以上です。
 
茅大夢議員: 平成29年時点と令和4年時点 における比較をお答えいただき ましたこれによって平成29 年時点で15歳から19歳だった 人口が令和4年には20から24歳になりますから高校卒業 を経てその方々が出ていってしまう のかそれとも定住しているのか はこの数字を見るとわかりやすい かと思います 数字の出生率とは異なりますが 令和5年度の本庁における出生 数が184人であることを考える とこの200人以上の減という数字 がいかに深刻なものかわかるの ではないかなと思います ではこの数値に対する将来的な 目標値があれば教えてください。
 
企画政策課長 :将来におけます目標人口のうち 特定の年代にスポットを当てた ものはございませんが引き続き 雇用就業機会の創出を始めまして 定住環境の確保や若い世代の出産 子育てがしやすい環境づくりなど の必要な施策を強化してまいり たいと考えております 以上です 。
 
茅大夢議員; これまでの御答弁は本庁の生産 年齢人口その中でも大学生が属 している世代は外国人の転入という 事柄を除けばやはり減少していて その改善のために必要な取組は していきたいそういうことだった のかなと思います。 今後どうしていくか まずは義務教育の充実を課題 としていくと御答弁にありました 。確かにそれも非常に大切なことだと思います。 しかしなぜ町から若者が流出してしまうのか 町特有の問題にも目を当てていただき たいと考えています 。町特有の問題はこれまでも長らく 議論されてきているところであります からあえて言うまでもないんですが 町内に鉄道がないこと大学短期 大学専門学校がないことです 。これらにより発生する不都合を解消 しなければなりません。 今大学生のお子さんを育てている 方からお話を聞くとこんな話を よく聞きます 子供が都心の大学に通っていて 最初は実家から金中で本厚木まで 行ってそれから小田急線で新宿 まで行かせていたんだけれども やはり交通費が高すぎてこれだったら 一人暮らしをさせた方がいいかな となってしまい愛川町から出て 行ってしまう 愛川町だったら家賃がかからない ように実家から通わせたいんだ とこれが若年層が愛川町から転 出せざるを得なくなる最初の大きな タイミングです 。さてそこでこれらの課題に直面 している学生の転出をどう抑制 していくのか改めて町の考えを 伺います 。
 
教育次長:転出と考える大学生 等を抑制するための考えについて でございますけれども大学への 通学手段といたしまして路線パス を利用する学生も一定数いることが 推測される中で通学費につきまして は各家庭の経済的な負担となっている ということは認識はしております こうした経済的な問題を起因と いたしまして転出者が増加して しまうといった状況は町の手順 環境を整備する上でも解決しなければ ならない課題の一つであります 。ことからまずは先進事例の情報 収集にこれには努めていきたい というふうに思っております 。
 
茅大夢議員:あくまでもいろいろ と研究をしていくということでしょうか 。もう少し具体的なお話が聞ければ と思っていたんですがわかりました。 さて少し話は変わりますが令和 4年つまり私が議員に就任する 前の話なんですが教育民生常任 委員会の行政視察で訪問した先 に静岡県長泉町というところ がありますここは人口が約4万 3千人と本町と類似している自治体 ですですが人口増加率が令和二2年で約24%県内一位合計特殊 出生率が約16%財政力指数が令和 3年度で一二六%経常収支比率が 七八八%と非常に有料な自治体だ と思われます。日本経済新聞でも 取り上げられ子育てするなら長泉 とも言われるほどの町です長泉 の近くには東海道新幹線が通る jr三島駅があります長泉では三島 駅から東海道新幹線を利用し大学 などに通学する学生を対象として 新幹線通学定期券購入費の一部 を補助していますこれが平成30年に導入されましたその結果どう なったかですが長泉から他県へ 通勤通学する人数が平成27 年時点では1224人だった のがその後新幹線の補助が導入 された後の令和2年には1325人と約千人増えています 必ずしもこの制度だけが原因ではない かもしれませんが非常に需要の ある制度だと思います。長泉では さらに大学卒業後の定住を図る ために未来人定住応援事業という 取組も行っています細かな要件 は省略しますが簡単に申し上げる と大学などを卒業してから長泉 町に5年以上継続して居住しそこで 通算五年以上正規に雇用されれば 奨励金が15万円から30万円 交付されるという制度になっています 新幹線定期代の補助事業において もこの未来人定住応援事業に仮 登録をすることで補助の条件だと していまして明確に卒業後の定住 につなげようとしていることが 見受けられます長泉の優れている 施策は他にもたくさんあるんですが これと同じことは本庁でもできる のではないかと考えています本庁 に置き換えるならば金中の定期 代はもちろんのこと本厚木駅海老名駅から新宿駅までのロマンス カーの料金を補助するということです 。未来人定住応援事業については 今回の通告の趣旨からは若干 逸れてしまいますからこういった 施策を行っている自治体を参考 にしていただきたいなという要望 にとどめておきます さて先ほどの御答弁の中で財源 が限られているんだというお話が ありました確かに多くの財源 を必要とするのかもしれません ですがただ補助するだけではなく 卒業後も平住しやすい施策を打 てば将来の闘心にもつながります 例えばただの補助だけではなく 貸付という形をとるその上で卒業 後一定の期間町に居住し住民税 を納付し続ければ返還を免除する のだという制度これをとれば卒業 後仮に転出してしまった場合には 返還されますし定住すれば将来 的な歳入の増加につながるどちら の場合にも町にとってよいのではない かと考えています そこで伺いますがそのような貸付 事業が有効だと考えていますが 町の考えを伺います 教育総務課長 通学費の貸付事業 を実施する考えということでございます が現在神奈川県社会福祉協議会 などにおいて一定以下の所得者 に対し通学費を含めた貸付を無 利子で行う教育支援資金制度を 実施しておりますことから町と いたしましてはまずは既存の各種 貸付事業の情報収集に努めてまいり ながら学生への経済的支援に有効 であると判断した際には当該事業 の周知についても検討してまいり たいと考えております 以上です かやひろむ吾君 是非検討していただきたいと思 っています 卒業後の定住による 返還免除を前提とした貸付事業 は私が勝手に申し上げているもの ではなくて静岡市などでも同じ 仕組みをとっています 神奈川県 の社会福祉協議会による教育支援 資金制度のお話も今出ました 当然のことではありますがここ では卒業後の定住云々について は要件とはされていません 今回の質問はただ子育て世代の 経済的負担が多いのだとだから 支援してほしいんだとそういうこと ではないんです 大切なことなので繰り返しにな るんですが愛川町には電車もない かつバス代も高い通学にかかる 時間だけでいえば何とか実家から 通えるけれどもどうせ高い通学費 を払って通うのであればその分 を下宿代に当てて便利な駅前で 一人暮らしをしてしまおうとこういう 発想で愛川町から若者が出て いてしまうのだとそれを抑制したい この問題意識で今回の大学費通学費補助 を取り上げています若者の定住 促進のため取り組みやすいところ からという思いで今回のテーマ を取り上げましたがぜひそうい った視点で研究していただきたい という要望を最後に私からの一般 質問を締めさせていただきます ありがとうございました。
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愛川町教育総務課の回答に対し追加質問をしました

愛川町教育総務課に出した質問の回答が届きましたが、その回答に対し追加質問をしました。以下に、前回お伝えした教育総務課からの回答を再度お示しします。
 
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今鉾 君雄 様
  お世話になります。
ホームページよりご質問いただきました下記の件につきまして、
ご回答させていただきます。
 
 1 スペイン語ポルトガル語の申請書が用意されている理由について
     愛川町在住の外国人住民の国籍別の内訳では、スペイン語ポルトガル語圏の割合が多いことから、こちらの2言語について、翻訳した申請書を作成しているものです。
 2 他の言語(特に英語)の申請書を用意する予定について
    町内には様々な国籍につながりのある児童・生徒が増加しておりますことから、翻訳言語の増加につきまして、研究してまいりたいと考えております。
 ※なお、教育委員会及び学校では、日本語が話せない保護者のうち、就学援助等のフォローが必要な家庭に対しましては、必要に応じて、翻訳機等を用いて、制度等の説明のうえ、申請書の記入まで補助しておりますことを申し添えます。
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教育総務課に送った質問をお示しします。

 

この追加質問の内容について判り難いと思い、教育総務課の職員さんと電話で追加説明をしております。この回答が届いてから、全体を通して筆者の考えをお話します。
 
【今鉾君雄より】
気になる問題一つでも、教育総務課、住民課など複数の課に渡る内容が含まれております。これらの内容を俯瞰的にみる必要があると考えます。

愛川町教育総務課からの回答が届きました

 本日、3月6日㈬に愛川町教育総務課に出した質問の回答が届きましたのでその内容をお伝えします。内容は原文のままです。
 
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今鉾 君雄 様
 
  お世話になります。
 
  ホームページよりご質問いただきました下記の件につきまして、
 ご回答させていただきます。
 
 1 スペイン語ポルトガル語の申請書が用意されている理由について
 
     愛川町在住の外国人住民の国籍別の内訳では、スペイン語
     ポルトガル語圏の割合が多いことから、こちらの2言語につ
     いて、翻訳した申請書を作成しているものです。
 
 2 他の言語(特に英語)の申請書を用意する予定について
 
    町内には様々な国籍につながりのある児童・生徒が増加してお
   りますことから、翻訳言語の増加につきまして、研究してまいり
   たいと考えております。
 
   ※なお、教育委員会及び学校では、日本語が話せない保護者のう
    ち、就学援助等のフォローが必要な家庭に対しましては、必要
    に応じて、翻訳機等を用いて、制度等の説明のうえ、申請書の
    記入まで補助しておりますことを申し添えます。
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本日は時間の都合で回答内容をお伝えするのみとなります。筆者の考えは後日お伝えします。
 
【今鉾君雄より】
愛川町の政策で大切なのは「議論」です。議論の叩き台となる情報発信は大切だと考えております。