いまほこ君雄による愛川町のなぜ、どうしてを調べるブログ

愛川町政の透明性を高める活動をおこないます

繰り返される町民からの質問に関して

 先日参加した「議会議員との意見交換会」(以下、意見交換会)は、筆者には3回目のものでした。意見交換会そのものの問題点は過去に幾度となく述べさせていただきました。今回は別な視点で話をさせていただきます。
 
 参加した3回の意見交換会では、似たような質問が参加者から出されておりました。明確な説明がなされている場合もありましたが、そうでないものもありました。参加者が疑問に思っていること、知らないことを議員に質問するのが意見交換会の目的です。一方、議員さん達が普段から情報を発信していたり、町が一定の方向性を普段から示していることも重要です。町民の皆さんにより繰り返される疑問や気になっているだろうことを「繰り返し、そして継続的に説明する」ことが重要です。
 
 そこで、意見交換会でも質問が出ていた「中津川河川敷の有料化」あるいは「中津川河川敷のゴミ問題」について筆者の見解を述べさせていただきます。
 先に結論を述べますと、「中津川河川敷の有料化は出来ないし必要性がない」、「中津川河川敷のゴミ問題は改善している」となります。
 
 中津川河川敷の有料化を主張される方は、恐らく有料にすることで来訪者を制限できる、あるいは清掃にかかる費用を得られる、とお考えになっているのではないのでしょうか。そもそも河川敷は国民共有の財産であるので、「自由に使用」することが認められております。非常識な利用方法に対する制限があるかもしれませんが、明確な制限基準を決めることは難しいと思われます。24時間開放してある河川敷で、どのように料金を徴収するのでしょうか。河川敷を回って料金を徴収しますか。入口で長時間待機して料金を徴収しますか。炎天下でどなたがこの業務を行なってくれますかね。来訪者とのトラブルも十分予想できます。怖いですよ。筆者が高校生くらいの一時期、料金徴収を行なっていたことがありましたが、入口でもめていたのを目撃したことがあります。「地元、地元。」といって徴収担当者を振り切って河川敷に向かっていた者もいました。普通に考えて料金徴収は現実的ではありません。
▲さすがにこのように河川敷を占有する商売(日曜日に調理して“いも”売ってました)は問題があります。県の指導により占有は禁止されましたが、しばらくは販売していました。(2022/9/10、田代中津川河川敷、筆者撮影)
 
 
 中津川河川敷は汚いのでしょうか。違います。もちろん夏の最盛期には不届き者が汚しますが、年間を通して綺麗です。地元の方の地道な活動、行政による清掃などもあります。一方で利用される方の意識も高くなっています。キャンプブームで河川敷は汚れていると言われる方がおられます。逆です。キャンプブームで河川敷は年々綺麗になっている。が筆者の認識です。地元で生まれ育った筆者の長期にわたる観察を根拠にしております。本当かなと思われる方は、古くからの方に聞くといいでしょう。昔の方が汚かったとおっしゃられると思います。
 
▲かつては直火も目立っていました。(2018/6/12、田代中津川河川敷、2点とも筆者撮影)
 
まだ寒い時期でしたが、ゴミのほとんど無い田代の中津川河川敷(2023/4/16、筆者撮影) 
 
 多くの方に筆者の見方を知っていただきたいです。そのうえでさらなる議論を行うのが筆者が主張する愛川町の姿勢と考えます。皆様いかがでしょうか。

 石原慎太郎著「天才」を読み終えました。石原慎太郎による、一人称田中角栄が語る彼自身の人生を知ることができました。巻末の田中角栄・年譜によれば第一次田中内閣が発足したのは、1972年(昭和47年)7月6日です。同年9月29日には日中国交正常化を実現しています。昭和34年生まれの筆者は、当時中学2年生でした。その頃の記憶は今となっては定かではありませんが、田中角栄氏の口癖の「ま、そのー」やTBSテレビドラマ『時間ですよ』での豊島泰三(とよしま たいぞう)氏による総理大臣田中角栄そっくりの演技が鮮明な記憶として残っています。
 
▲豊島泰三。俳優メモより。
 
 
さて、本書の最も注目すべき内容は、石原慎太郎氏による「長い後書き」にあります。田中角栄氏に対する石原氏の評価を明確に教えてくれます。その一部を抜粋してみます。
 
「今私たちは敗戦の後に国家にとって第二の青春ともいえる高度成長を経て、他国に比べかなり高度な繁栄と、それが醸し出す新規の文化文明を享受しているが、その要因の多くは国家の歴史の中でも未曾有のものに違いない。そしてその要因を他ならぬ田中角栄という政治家が造成したことは間違いない。」
 
このように最大級の評価を与えております。
 
 さて、皆さんは田中角栄、いえいえ、角さんについてどんな印象を持たれていますか。筆者と同年齢の方であれば、正直正確な角さんの知識を持っていない方も少なくないと思います。筆者はそうでした。若い方はどうでしょうか。角さんに関する書籍は数多く存在します。また、『日本列島改造論』の復刻版も昨年発行されております。ぜひ、角さんのことを知っていただき、現在の政治家と比較してみる(いるのか?)のも楽しいかと思います。

馘首なし!タイムカードなし!定年なし!

ご覧いただいている本は、百田尚樹海賊とよばれた男』(上)・(下)です。ご存知の方も多いと思われますが、出光興産の創業者であられる出光佐三をモデルにしたノンフィクションノベルです。作者は百田尚樹氏で、最近、日本保守党代表になられました。また、以前より自身のYouTubeチャンネル等で様々な情報発信を行なっておられます。
タイトルは帯に書かれていた文です。馘首(かくしゅ)とはクビのことです。以下全文です。
「馘首なし!タイムカードなし!定年なし!
なにもかも失った経営者が命がけで守ったものは社員だった。
出光興産の創業者・出光佐三をモデルにしたドキュメント小説!」
 
さすがにこれをそのまま現在の組織に当てはめることはできませんが、作中の主人公である店主、国岡鐡造の社員に対する一貫した姿勢が物語の要になっています。読んだことのない方は是非一読されることをお勧めします。
 
さて、話を町役場組織に当てはめてみましょう。筆者の考えは次のとおりです。
 
役場庁舎出入口にある勤怠システムによる時間全てを勤務時間とし、残業申請は自己管理にする。残業時間の区切りは15分刻みとする。
 
これにより何ができるかというと。サービス残業の一掃。勤務時間と残業時間の計算を全て自動化できる、というメリットがあります。いかがでしょうか。

▲「海賊とよばれた男」(上)・(下)
 

出光佐三(出光興産ホームページより)

パワーハラスメント対策について(再掲載)

今回は、2023年9月7日、ブログに掲載した『直ちに「パワーハラスメント防止宣言」をせよ』の再掲載です。言うまでもなく最近話題となっているいくつかの政治家によるパワーハラスメントに対する筆者の考えかたをお示しするものです。きっかけは、前回町長選挙での、自治体の長としてあるべき方向性を示したものです。現時点での愛川町のハラスメント対策がどのように変っているかは確認しておりません。当時の愛川町が行なっているハラスメントに関する内容を踏まえた上での筆者の意見です。内容は一切変更しておりません。
 
『直ちに「パワーハラスメント防止宣言」をせよ』(2023年9月7日投稿)
「まずは愛川町役場において、『パワーハラスメント防止宣言』をし、その方針を広く町内の事業所に波及するよう努力すべきである」と筆者は去年の町長選挙で強く主張してきました。現在もその気持ちは変っておりません。目指す町政の6番目、「差別を許さず、弱いものの見方になれる町政の実現→愛川町役場に対しハラスメントを断固許さないことを現町長に宣言させる」にその考えを示しております。
まずは厚生労働省による『パワーハラスメント対策導入マニュアル 第4版』のページ13の図をお示しします。

厚生労働省パワーハラスメント対策導入マニュアル 第4版」より引用
 
7つの項目を全て実施する必要があります。筆者が特に注目しているのは、「①トップのメッセージ」です。組織のトップが、職場のパワーハラスメントは職場からなくすべきであることを明確に示す。とあります。これこそ愛川町役場組織に欠けているものです。
 
本日9月7日、愛川町総務部総務課で宣言が無いことを確認しました。愛川町教育委員会・教育総務課で町内の小中学校で宣言が無いことを確認しました。また、県立愛川高校副校長に無いことを確認しました。念のため、神奈川県高校教育課でも宣言が無いことを確認しました。対応していただいた方の全てが、マニュアルや講習会の話をされます。違うんです。7項目全てを実施し、その全てに強い決意を持たせるのが、トップのメッセージです。だからこそ1番目にあるのです。
 
検索すると、いくつかの自治体や企業の例がありましたのでお示しします。
なお、この件に関しては以前のブログ「ハラスメント対策で働きやすい愛川町をつくる」でも、議会での現町長の答弁もご紹介しておりますので、よろしければ読んでいただくと筆者の主張がより理解しやすいかと思います。
 
 

長崎市ホームページより

 

 

マスプロ電工ホームページより
[いまほこ君雄より]
筆者は「トップのパワーハラスメント防止宣言は1日で出来る」と昨年の愛川町長選の公開討論会で声を大にして主張しました。愛川町組織が声を大にして防止宣言をすれば、必ず町内の企業に波及することが出来ます。