2回ほど公立中高一貫校の話をさせていただきましたが、その中でいわゆる「はじき」の図をお示ししました。ちょっと分かり難い話だったので詳しく説明させて下さい。塾講師を15年程やってきました。小学生に「速さ・時間・距離」の算数文章題を教えるとき、「はじき」の図を使って教えたことはありません。この図を使って直感的に解いていると根本的な理解力が身に付かなくなってしまうからです。そもそも、どこに何の文字を入れるか迷ってしまいますよね。文章題はなにも「速さ・時間・距離」の問題ばかりではなく、例えば、5mで4kgの棒は1mで何kgか、とか1kgで何mか、といった問題ががあり、これらが解けなくなってしまいます。
そこで、これらの原因をいっきに解決するために2つのことを覚えてもらいます。「基本式」と「式の変形」です。小学生のカリキュラムを最近知らないので、若干ずれているかもしれませんがご了承下さい。
基本式:(1あたりの数)✖️(いくつ分)=(全部の数)
式の変形:🔲✖️5=20
🔲 =20➗5
🔲 はXでもかまいません
そこで先程の基本式を変形して3つの式を導き出します
(1あたりの数)✖️(いくつ分)=(全部の数)
(1あたりの数)=(全部の数)➗(いくつ分)
(いくつ分) =(全部の数)➗(1あたりの数)
ここまで完璧に理解します。
つぎに文章題を良く読んで、何が(1あたりの数)か、何か(いくつ分)か、何が(全部の数)かを文章を読んで確認し、何を尋ねられているのかを見つけます。
例題:時速5㎞で自転車をこぐと3時間後には何㎞進むか?
まず時速5㎞を(1時間あたり5㎞)と理解します。すると(1あたりの数)であることがわかります。次ぎに3時間後は1時間あたりの部分の時間ですから(いくつ分)だとわかります。すると何㎞というのが、(全部の数)だということがわかります。ですから1番目の式なので、
時速5㎞✖️3時間=15㎞
すなわち
5✖️3=15
となります。
文章で説明したので長々と書いていますが、頭の中でするので時間はそれ程かかりません。
勉強が苦手な子を無くす。
とはこういった教え方をしなければ達成できないと考えてます。
町政の話ではなかったのですが、参考になれば幸いです。環境によって文章等が見えにくい場合は公式ホームページよりお問い合わせ下さい。