『小中学生が安心して通学するために』として、町内巡回バスの利用拡大やバスそのものを購入して通学に使えないかどうかを検討することを、目指す町政の3番目に掲げております。
全ての小中学生に対してバス利用を提供することはおそらく困難であると考えます。かといって可能な時、おそらく児童生徒の数が大幅に減少し、学校の統廃合が目の前に迫った時、初めて検討していたのでは、事業のノウハウが蓄積できません。
筆者の懸念は、利用出来る地域とそうでない地域がどうしても生じてしまい、その時の調整の失敗により、住民の町組織への不信感、あるいは地域住民同士の対立が生まれてしまうのではないかということです。そこで筆者の直感ではありますが、「最後通牒ゲーム」を上手く活用してこれらの問題を解決したい。と思ったところです。
何度かに分けてお話させてもらいます。時間的に厳しいタイミングですので、10月以降まで続いてしまうかもしれません。ご了承下さい。
「最後通牒ゲーム」は、2人のプレイヤーが相手に対して交互に要求を出し、相手が要求に応じるかどうかを選択するゲームの一種です。
このゲームは、ゲーム理論の一部であり、主に競争的な状況での意思決定や交渉のモデルとして用いられます。
ゲームの流れは以下のようになります。
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プレイヤーと要求の設定:
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2人のプレイヤー(通常はAとBと呼ばれます)がいます。
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各プレイヤーは相手に対して要求をすることができます。
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要求は通常、特定のリソースや利益の分配に関連しています。
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交渉の交互:
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プレイヤーAが最初に要求を出します。
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その後、プレイヤーBはプレイヤーAの要求に対して応答を示すことが求められます。
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Bは要求を受諾するか、あるいは要求を拒否するかのいずれかを選択します。
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結果とペイオフ:
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もしプレイヤーBが要求を受諾すれば、交渉は成立し、要求に従ってリソースや利益が分配されます。
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しかし、プレイヤーBが要求を拒否すると、ゲームは失敗となり、どちらのプレイヤーも得られるものがありません。
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各プレイヤーは自分の利益を最大化しようとするため、どちらのプレイヤーも相手の行動を考慮して選択を行います。
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交渉の終了:
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交渉は、プレイヤーBが要求を受諾するか拒否するかで終了します。
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交渉が成立した場合、プレイヤーAの最初の要求が受諾されたとみなされます。
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成立しなかった場合、交渉は失敗とされます。