さて、ノーベル賞の話題が気になる方もいらっしゃるかと思いますが、次元の全く異なる話です。以前より獣医師である筆者が問題にしている『猫の出産回数』の件です。昨日環境省よりメールが届き、この件が解決しましたのでお知らせいたします。
流れは以下の通りです。
(1)2023年4月:愛川町環境課に猫の出産回数が2〜4回となっている根拠を問合せる
(3)環境省に根拠を求める
(4)届いた環境省の根拠の不備を指摘する
(5)環境省が根拠の不備を認め、筆者の指摘を基に変更する旨の連絡を得る
(7)2023年10月4日環境省から変更済の連絡、町への連絡もしたとの連絡を得る
詳細は省きますが、環境省の回答レスポンスが悪く、計4回程度催促の連絡をしております。
【環境省からの回答】
以下に変更前の図と変更後の図を示します。猫の繁殖回数2〜4回が2〜3回に変更されております。
【変更前】
▲愛川町ホームページより
▲環境省パンフレットより
【変更後】
▲愛川町ホームページより
▲環境省パンフレットより
さて、猫の妊娠回数が年4回であると聞いて、多過ぎでは?と思う猫好きの方は少なくないでしょう。しかしそれを訂正させようと思う方はほとんどいないでしょう。筆者のように一個人の獣医師が指摘した問題であっても、(しつこく)根拠を示すことで物事の内容を変えることができます。これこそが『科学』の良い所です。もちろん科学において『真実』は不変なものではありません。あらたな発見により『かつての真実』は『新しい真実』により置き換えられてしまいます。しかし、『真実』は求める道を開くことにつながります。そういった意味では、時間はかかりましたが環境省の姿勢は正しいものでありました。
[今鉾君雄より]