いまほこ君雄による愛川町のなぜ、どうしてを調べるブログ

愛川町政の透明性を高める活動をおこないます

リナックス(Linux)と町内会

ジェームズ・スロウィッキー著『「みんなの意見」は案外正しいを以前のブログでご紹介しましたが、今回は町内会の入会に関する問題にあてはめてみたいと思います。
この本の中で、1991年にフィンランド人のハッカーであり、リーナス・トーバルズという人物がリナックスというオペレーティングシステム(OS)のオリジナル版を開発しました。その後、彼は自分が書いたソースコードを一般に公開し、「自由に配布できる成果ならご連絡ください。システムに加えたいので」という一文を付け加えました。その後、リナックスの改善プロセスが制度化され、何千人というプログラマーが無償でOSの欠陥を修正し、リナックスをこれまでになく信頼できるシステムに育て上げました。
著者はさらに続けます。ウィンドウズはマイクロソフトの所有であり、マイクロソフトの従業員だけが関わっているOSですが、リナックスは誰の持ち物でもないです。問題が生じるとリナックス流のやり方だと、誰かが自主的にソリューションを提供しない限り、問題は解決されません。人々に命令するボスもいなければ、人々がどんな責任を負っているか指示する組織図も存在しません。代わりに、人々は自分が関心を持っていることのみを追求し、残りは無視します。問題を解決するには、なんともでたらめな方法のように思えますし、実際でたらめな方法なのかもしれません。ですが、少なくとも現時点ではこの方法は恐ろしく効果的であり、リナックスマイクロソフトの最も有力なライバルに育てあげた原動力でもあります。
と著者は述べています。
 
さて、ここで町内会の話です。町内会の位置づけは任意団体であり、町組織には属さず独立した団体です。しかし、町内会は町組織との相互協力のもと地域においては一定の発言力を持っているといえます。区長を中心に、地域の諸事情に精通した、いわば専門家の集まりでもあり、様々な活動を地域の中で実施しています。新しい住民は町内会に入ることで、地域に容易に溶け込み、様々な「知識」を得ることになります。一方で、町内会の組織に入らない住民も多く存在します。新しい住民だけでなく、町内会を抜ける住民もいるでしょう。ここではその理由を論じるつもりはありません。
 
結論から言うと、町内会以外の住民が情報を収集し、場合によっては意見を述べる場を作る必要があります。住民それぞれが、自分の住んでいる地域のことに全くの無関心である人はそれほど多くはないでしょう。それよりも、多くの情報を手に入れ、地域に貢献したいと考えている人の方が多いと思います。従って、先のリナックスの話のように町内会以外の場を作ることによって情報を得たり、様々な問題を解決し、より良い愛川町にしていくことが可能となるに違いありません。 恐らくインターネットを活用したものが手間もかからず良いと思いますがいかがでしょうか。

リナックス公式マスコットのタックス
[訂正]7/11最終段落:(訂正前)町内会以外の住民情報を収集し(訂正後)町内会以外の住民情報を収集し