抗う(あらがう)は、普段あまり使うような言葉ではありません。幾つかの辞書で調べてみるとおおよそ、「従わないであらそう。抵抗する。逆らう。」という意味のようです。一方、従う(したがう)は良く使います。
本日9月19日は愛川町議会議員選挙の立候補届出書類事前審査の日でありました。筆者も書類を持参し、審査をしていただきました。告示日が26日で、その日に問題なく書類が提出できるようにするための事前審査です。各候補がどのような主張をしているかを知ることの出来る選挙公報も作成してあります。有権者の皆様がそれを目にすることが出来るのは最短で27日でしょうか。選挙公報に明確な主張を述べる候補者とそうでない候補者がいることは皆さんご存知かと思います。筆者はどちらかというと明確にするのを好みます。後から自由に解釈できる言葉やぼんやりした言葉は使いたくありません。
そこで大きなテーマである『愛川町の人口』について述べたいと思います。
「令和4年統計あいかわ」によれば高度成長期に急激に増加した人口は平成7年頃をピークに減少傾向にあります。一方で世帯数は増加傾向にあり、1世帯あたりの人数が減少していることがわかります。大ざっぱないい方をすれば愛川町は“都市化”傾向にあるといえます。一方で若者の人口流出により“高齢者世帯”の増加傾向にあるともいえます。どちらなのかといわれると、今回のブログでは十分調べていないのでわかりませんと答えます。今後の課題とさせてください。
▲『令和4年統計あいかわ』より
次ぎに、愛川町に住まわれている方の動きがどのようになっているか。こちらも『令和4年統計あいかわ』に資料がありましたのでご紹介します。注目したいのは「県内他市町村で従業 8287名」、「県内他市町村から町内で従業 10253名」の2つの数字です。つまり、愛川町に住んでいて町外で仕事をしている方が8287名、町外から愛川町に仕事に来る方が10253名いるということです。ここは解釈の違いがあると思いますが、筆者的には数字には思った程違いが無いように思われます。これは交通手段の影響が大であると思われますが、仮に鉄道が愛川町に通るようになれば、町外で仕事をする人口が増加することが予想されます。一方で、愛川町へ仕事に来る方は、その受け皿が変化しなければ数値は変らず、現在の数値が逆転することが予想されます。
▲『令和4年統計あいかわ』より
では愛川町に会社や工場が今後増えるのかというと心もとないといえるでしょう。町がやたら観光に力を入れていると感じるのは筆者だけでしょうか。愛川町に観光産業が大きく育つ素地はかなり厳しいと筆者は考えております。多くの方はかつての中津渓谷や石小屋地域をご存知無いでしょう。今あれば多くの観光客は来ると思います。観光に関連する各事業者が自らの努力でなさることに口出しはしません。ただ、町が政策的に重きを置くところは他にあると筆者は考えております。
さてタイトルに戻ります。筆者は人口減少に『従う』べきであると考えております。無駄を無くし、愛川町民の為の直接的な政策を優先すべきであると主張します。スクールバスは必要ではないのか。高齢者の移動手段の為の事業は十分なのか。一方、昨年度から今年度に町各所で作られた事業、例えば中津地区のフラワーロード、馬渡橋袂の休憩施設など本当に有益なのか検証したいものがあります。宮ケ瀬ダムナイト放流は必要なのか、愛川町レッドカーペットはどうなのか。さらに、外部委託事業に頼った町政も本当に必要なのか検証してみたいです。人口減少に『抗う』姿勢によって何か方向違いの政策が行われていないか。皆さんどう思われますか。
▲「愛川町ちゃんねる」より
[いまほこ君雄より]
「愛川町レッドカーペット」ですが、筆者は映像について一通り勉強したことがあります。時間があれば今度観てみます。ところで愛川町が苦々しく思うような話題が先日ありましたね。第80回ベネチア国際映画祭の銀獅子賞を濱口竜介監督の「悪はそんざいしない」が獲得しましたね。
内容は、「自然豊かな高原に位置する長野県のとある町を舞台に、政府からの補助金を得たグランピング施設の開業計画が持ち上がったことから、環境破壊を危惧する地元住民たちの間に、動揺と葛藤が忍び寄る。」(映画.comより)だそうです。